2017.06.01

青春が過ぎてゆく

Sentimental boys

Photographer:寺井 翔哉
Art Director:LUCKON GRAPHICS

『青春が過ぎてゆく』のジャケット写真、並びにブックレットに載っている写真は福井県に住む高校生男子が撮ったもの。ボーカルの上原浩樹がインスタグラム上で見つけたという。ジャケット写真にはカメラを構えた件の高校生の影が。
もう1枚はひなびた駅のベンチが写っている。粗い粒子のなか光や色が揺らぐその風景は、移ろいゆくときの儚さや連続性=永遠性を歌う「青春が過ぎてゆく」の世界観にマッチ。
また、駅のベンチの写真はMVに登場する駅のシーンに不思議と似ており、偶然か必然か、魔法がかったフィーリングをもたらしている。

『青春が過ぎてゆく』は、会場・通販限定シングル『グッドバイe.p』に新曲を加えたミニアルバム。詞曲を手がける櫻井善彦が『グッドバイe.p』の続編として作ったのが、映画のエンドロールを思わせる「青春が過ぎてゆく」だ。
高校の同級生だったメンバーが鳴らすセンチメンタルな情緒が、櫻井の描く「受け手に想像させる」物語性と相まって、誰にでもある青春の日々のワンシーンとして胸に迫ってくる。櫻井は「青春は始まるでもなく、終わるでもなく、ただ過ぎゆく」という。そんな「ときの連なり」から、少年ではなくなった男たちの青春が聴こえてくる。

 

「青春が過ぎてゆく」

 

「グッドバイ」

 

監督 : 鶴岡慧子

Sentimental boysの4人と鶴岡慧子は同郷の同い年。このタッグによる2作目「グッドバイ」のMVは、サウンドの無機質なループ感を、ひたすら若い女性が自転車をこぐワンカット映像で表現。鮮やかに海が現れるラストは鳥肌ものだ。
「青春が過ぎてゆく」はモノクロのフィルム写真を連ねたMV。フランスの短編実験映画『ラ・ジュテ』を彷彿させる意欲作だ。1枚、1枚の写真に真空パックされた青春のひとコマが、過ぎ去った時間の連なりとして今、未来につながってゆく。櫻井善彦の心をとらえる「過ぎゆく」情感がここでも見事に表現されている。

 

Sentimental boys

https://sentimentalboys.jimdo.com/

1ST MINI ALBUM

青春が過ぎてゆく

EGGS-020
¥1,500 (+tax)
TOWER RECORDS
購入はこちら

2017年4月5日(水)Release

01. グッドバイ
02. 二人の顛末
03. 春の海で
04. はっぴいな日々
05. 青春が過ぎてゆく

LIVE

「青春が過ぎてゆく」Release Tour

6月2日(金) 長野・松本ALECX
6月11日(日) 東京・下北沢club Que
『GFB’17(つくばロックフェス)』前夜祭
6月24日(土) 茨城・水戸ソニック
『夏福 2017』
7月2日(日) 大阪・梅田サーキット

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